北欧フィンランドでは、2000年もの歴史を持つサウナ。そこで子供を産み、入浴も行う生活の一部でした。真っ赤に焼いた石のまわりに人々は集い語らいの時を過ごしたのです。

 また日本でも古くは京都の朝廷に愛された「釜風呂」や江戸時代の銭湯「ざくろ湯」もサウナでした。
そして今日でも北米インディアン儀式の中に焼いた石をテントに入れ、水を掛け神に祈りを捧げる風習が残っています。

 時間を超え、地域、人種を越えて愛され続けるサウナには、人を魅了する至福のリラクゼーションがあるのです。

 サウナのルーツといわれると北欧フィンランドといったイメージがありますね。もちろん北欧のサウナの歴史は古く2000年前から生活の一部として愛されてきました。

 北欧の人たちは、日本人が「家を持つことが夢」なように「サウナを持つこと」が夢です。長い冬を家族と共にサウナで語らい憩いのひとときを過ごします。そして、暖められた体で外に出て、雪や氷の張った湖でさますのです。一見とても寒そうに思いますが、本当によく暖まった体にとってはとても心地良いことです。

 こうした北欧のサウナの歴史と同じように世界各国で古くからサウナは親しまれています。たとえばイタリアのローマでサウナといえばローマ風呂。戦争で疲れた体を癒していたのはサウナでした。北欧とイタリアのサウナの違いは建物のつくりが北欧は「木」ローマは「石」でできていることです。これはその土地で豊富にある素材を利用しているからです。こうしたこともサウナ文化の一つといえるでしょう。

 このほかにもトルコの「トルコ風呂」や北米のネイティブアメリカンの儀式の中にもサウナを使ったものがあります。ちなみに日本のサウナの歴史もちゃんとあります。古くは朝廷に愛された「釜風呂」釜風呂は焼いた石の上に松や杉の葉を敷きつめ、その上にござを敷いて寝転んで入るものです。また大衆に愛された江戸時代の銭湯の中に「ざくろ湯」がありました。ざくろ湯はお湯の蒸気を利用したいわゆるスチームサウナでした。

 
 「アウフグス」とは高温に暖められたサウナストーブや石に水を掛け、サウナ室に蒸気を発生させるサウナの楽しみ方のひとつです。そして発生した蒸気を大きなタオルで拡散し、サウナ室全体の温度と湿度をまんべんなく調整します。このことでサウナ室の温度が上昇し、体感温度が上がり、心地よい汗をかくことができます。

 ちなみに、ヨーロッパの温浴施設のサウナは「アウフグス」仕様になっています。そして決められた時間に専門の係員が「アウフグス」を行います。このアウフグースは大変人気が高くその時間になるとサウナ室が満席になることもめずらしくありません。また、施設によっては「名物係員」がいて歌を歌いながらアウフグスを楽しませてくれたり、日替わりでストーブや石にかける水の中に香料を含ませ香りを楽しませてくれたりしています。

 日本の高温サウナは約80度から100度に設定されています。普通に座ってサウナに入った場合、足元は55度〜60度ぐらい。頭は、80度ぐらいになっています。通所の生活の中ではこの温度差を体験することはありませんし、昔から日本の健康法である「頭寒足熱」からも反していて体に負担をかけます。できれば寝転がって入浴することが理想的です。少なくともあぐらをかいて入るようにしましょう。

 ねじりはちまきでいきなりサウナに直行、なんて光景を時々見かけます。汗をかく爽快感を味わいたい気持ちは良くわかりますがこれでは、かえって逆効果です。普通の気温にある体を90度に近い状態に入れると体は危険を感じて毛穴を閉じてしまいます。

 サウナに入るときはまずお湯などにつかって少し体を温めてから入るのがコツ。もしサウナが2種類以上ある施設なら低い温度から順に入浴していくと汗のかきやすい状態にもなりますし、暑さをあまり感じることもないので長時間サウナ浴を楽しむことができます。

 さらに入浴後、ほてった体を十分休ませることも重要です。冷水浴なども効果的ですが心臓に負担がかかるため、外気にふれながらゆっくり休養をとりながら元に戻すことをお勧めします。また、汗などの水分は、熱伝導が高いので皮膚の表面だけ熱くなってしまいます。
マナーから見ても汗や水滴はしっかり拭いてから入浴しましょう。