■工事概略

施設:京都府某スポーツクラブ新築工事
施工箇所:プール内タイル貼り

 


★ここでは一般的なコンクリートプールにおけるタイル貼り施工事例をご紹介します。

◆金物の取り付け  

【左】 コースロープフックの取り付け

施工の手順としては、まず最初にプール内の金物の取り付けを行います。

(建築の基準墨より、位置を確認し溶接にて取り付けを行います)

◆タイル工事  
【左】 ハイフレックス塗布

すべての金物の取り付けが終わったら、清掃を行いタイルの貼り付け強度を増すための接着剤である、ハイフレックスを塗布します。

【左】 壁面タイル貼り

まず壁面からタイルをこうして1枚1枚貼っていきます。
まさに1枚1枚手作業で貼っていくので時間がかかりますが熟練した職人さんの手によってプールがとても美しく仕上がっていきます。

途中、コースラインなどの関係で部分的に色の変更などがありますので指示書どおりに貼ります。

【右】 目地仕上げ

タイルを貼り終えた後、目地材を上から塗ってタイル目地を仕上げていきます。余分な目地材はぬれたスポンジでふき取り表面に残らないようにします。

◆オーバーフロー部のタイル貼り

【左】オーバーフロー部のタイル貼り
壁面のタイルを貼り終えたらオーバーフロー部のタイルを貼っていきます。

【オーバーフロー部分の施工について】

オーバーフロー部分はプールタイル工事の中で最も気をつかう施工箇所です。 理由はプールの水が4面すべてからオーバーフローするようにタイルの高さを調整しながら貼る作業になるからです。
4面オーバーフロープールの場合、4面からまんべんなくプール水がオーバーフローし、排出することができなければ水質管理が難しくなることもありえます。

 

【左】フィンランド式オーバーフロー

渚(なぎさ)式オーバーフローとも言われ、水面がプールサイドと同じレベルになるため子どもや初心者に恐怖心を与えず、安全面では死角がなくなり、波消し効果も優れているため、現在多くのスポーツクラブなどで採用されている方式です。



【右】自主検査

こうして底面も貼っていき、最終的に仕上がったプールではタイル貼りがきちんと基準内にすべて収まっているかを確認します。もちろん、基準に満たない場合は補修を行います。

【左】

工事完了しました。

無機質なコンクリートプールがこうしてタイルを貼ることによって美しく仕上がりました。やはりタイル貼りプールは高級感がありますね。

【浅井より】
株式会社三立は創業当初よりこうしたプールタイル工事を施工しており、現在までに約200基を越す実績があります。また、プールタイルの施工にあたってはプールタイル専門の職人さんにお願いしており、その仕上がりのよさに数多くの評判をいただいております。