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慢性疾患のクア治療は、単に温泉に入ったり、高山気候の場所に行けばすぐ治るというものではありません。
基本的には、3〜4週間の治療プログラムを組み、その中で温泉療法や運動、マッサージなどを行います。また、慢性疾患は、日々の生活の疾患の原因になっていることが多く、それらのリスクファクターから引き離す必要があります。
そうしたリスクファクターから引き離す治療法を転地治療といい、生活を改善することで体の調節機能や自然治癒力が高まります。そしてこのこともクア治療の中で大変重要なことです。
クアハウスと呼ばれる施設はクアオルトと呼ばれる療養保養地の中にあり、自然の産物を用い、人間が自らの身体に備えている治癒力を刺激して治療することに最大の特徴があります。自然の産物とは、温泉・鉱泉・水・泥・こけ・気候などです。治療の対象としては、慢性関節リューマチ・神経痛・糖尿病・慢性皮膚病など幅広くあげられます。
人々は医師に指導されたクアオルトにやってきて、通常3〜4週間滞在し、その間に処方箋に基づいた治療を受けます。治療には、水中体操・気泡浴、マッサージ、ファンゴバック、電気治療などさまざまな種類があり、その治療の間に休憩をとることも指導されます。これは、治療を受けるというより、「処方箋に基づいた生活を3〜4週間送る」といった表現のほうがふさわしいでしょう。
クアオルトには、これらの治療を受ける施設(クアミッテルハウス)のほかにスポーツ施設・娯楽・宿泊・文化施設などがあります。
また、自然環境に恵まれたところに立地し、ハイキング、ワンダーフォーゲル、散歩にも適しています。
このように、クアオルトとは治寮施設、周辺施設、自然施設から成り立ち、人々が自然に帰って身体と心を治療、蘇生するところです。クアハウスはこのクアオルトの中心にあり、集会場、インフォメーション、カジノ、カフェなどがあるクアオルトの中央会場であるといえます。
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